【大事なのは“アウトプット”だ】「未経験からエンジニアになった人の話を聞こう」に参加して

勉強会レポート

2021年4月4日にオンラインで開催された、「未経験からエンジニアへ転職した人たちの話を聞こう!〜エンジニア歴1-2年のリアルがわかる!〜」というLT会を拝聴しました。

「1-2年目のエンジニアの話を聞く」という趣旨のタイトルではありますが、「アウトプット」が裏テーマ(?)となったこのLT会。
未経験の方が参加者の6割近くということで、未経験者向けとして話されていた方も多かったですが、経験者や現役にも大変価値のあるお話ばかりだったと思います。私は2年目の人間ですが、とても学びの多いLT会でした。

これまでいくつかオンラインの勉強会やLT会に参加・拝聴してきましたが、今回は初の試みで参加レポートを書いてみたいと思います。

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xhack様主催のLT会

今回のLT会は、株式会社X-HACK(クロスハック)様という、システム受託開発やエンジニア育成を行なわれている企業様が主催されたものでした。

株式会社X-HACK
あらゆるものをHACKする

登壇者

下記5名の方が登壇されました。

裏テーマ(?)は「アウトプット」!

お一人ずつお話しされていた内容をメモしたので、ここからはそのメモを基に、私自身が考えたり思ったことなども添えつつご紹介できればと思います。

これから文章中に引用形で話されていた内容を書いている箇所がありますが、メモを基にしているため一言一句同じ、というわけではありません。ご了承いただけますと幸いです。

※万が一、登壇者ご本人様が閲覧され「意図と違う」等といったことがございましたら、私のTwitterのDMにご連絡ください。速やかに訂正させていただきます。

きわっちさん

きわっちさんはTwitterでよくお見掛けしていました。相互フォローもしていただいています。

LTの内容は「名前&顔を出してSNSをやっていてよかった」というものです。

SNS上の自分とリアルの自分をリンクさせることで、リアルで活動できる場所が増えた(仕事につなげられた・仲間がたくさんできた)

きわっちさんは元々別の業界で働かれており、未経験からエンジニアに転職されたそうです。その時に「何もない自分が、どうやって戦っていこうか」と考えた結果、たどり着いたのが「名前&顔出しでSNSをやっていく」ということ。

名前・顔とSNSアカウントが一致していることで、勉強会等に参加する際にも覚えてもらいやすく人脈を広げられたり、時には仕事につながることもあったといいます(リファラル採用にもつながった!)。

また、SNSで知り合った人と食事などのオフラインでの交流も増え、より深い情報交換にもつながったそうです。

リアルの自分とSNS上の自分をリンクさせることで、オンライン・オフライン関係なく深い関係を作っていくことが大切、という内容でした。


私自身は顔はTwitterで出していませんが、名前は本名でやっていたりします(苗字は入れていませんが)。

職業訓練校から現在の会社に就職をした際も、ポートフォリオサイトには自分のTwitterアカウントを明記していました。

その理由は、当時はほぼ毎日学習したことをツイートしていたので、それを見てもらえれば

  • 向上心があること
  • 技術に興味関心を持って勉強していること

などを、面接で言葉だけで説明するよりもはるかに説得力を持って伝えられると考えたからです。

また、当時は未経験だったこともあり、技術は全く伴っていませんでしたが、その発信を見てもらうことで今後の伸びしろがあるということのアピールにもなると思いました。

今の会社の方に私の採用理由を聞いてみたら、「自分から勉強して、頑張っていってくれそうだったから。向上心があると思ったから。」と教えてくださいました。

当時の私の発信をどこまで見られていたかはわかりませんが、少なくともそれまで積み上げていたことは間違いではなかったのだと思いました。

きわっちさんの発表を聞いて、その当時のことを思い出しました。今後もTwitterやブログを継続して頑張っていこうと思えた発表でした。

がきさん

がきさんはプログラミング学習を始めてから1年半ほどで、インフラ構築からお一人で担当するまでになられたそうです(すごい!)。

LTを聞いていて、恐縮ですがとてもお話が上手な方だな~、という印象を持ちました。とても引き込まれる素晴らしいお話でした。

何のためにエンジニアになりたいのか?その理由となることは、本当にエンジニアが最適なのか?

がきさんは、ゴルフが大好きで、そのゴルフをするための時間とお金を捻出したくて、起業したいと考えていたそうです。そして、それまでの仕事経験で、自分や他の人の業務をラクにしてあげるということが楽しいと思っていたとのこと。

「起業しやすい」×「楽しくて好きなことである」という自分が求める条件が両方そろっているのがエンジニアだったため、学習を始めたそうです。


この言葉を聞いて、私はなぜ自分がコーダーになりたいと思ったのか、そしてコーダーになったのかを改めて考えてみました。そこには「直接的な理由」と「間接的な理由」の2つがあることに気付きました。

  • 直接的な理由→コーディングが楽しい。事務や接客よりも自分に向いている、と思った。
  • 間接的な理由→フリーランスや起業など、自分のスタイルで働くことができそう、と思った。

他にも、私はアルバイトや派遣をずっと転々としていて経済的にも貧しかった(過去形にしてますけど今も貧しいです 笑)ので、大きな金額が稼げる可能性がある、というのも理由のひとつでした。


何をやりたいか、何をすればいいのかを明確に決め、自分がありたい姿に向かっていく

リモートワークがしたい。起業したい。
「ありたい姿」はなんでもいいと、がきさんはおっしゃっていました。

大切なのは、自分が何をやりたいか、何をすればいいかを明確にして、自分のありたい姿に向かっていくこと


これは私個人の考え・感想ですが、おそらく私は間接的な理由(つまり「自分のスタイルで働きたい」)が、本来求めた「自分がありたい姿」なのだろうなと思いました。

今は、普通に会社に通勤してコーダーとして働いています。今の姿は、もともと自分が理想としていた姿とは実はかけ離れていたりしますが、徐々に、個人でも仕事ができるような場所に参加するなど行動を始めています。少しずつでも「自分がありたい姿」に近づけていけたらよいと思いますし、近づいていこうと思っています。

とよももさん

とよももさんの発表の中で、一番のポイントとなったのは「アウトプットの重要性」でした。

エンジニアは、向いてる人にはとても楽しい。でも、それ相応の努力も必要。

私自身はまだエンジニアと呼べるほどの立場ではありませんが、コーダーの端くれとして、この言葉にとても共感しました。

とよももさんはエンジニアになられる前は、毎日退屈でスキルも身につかないと感じる仕事をしていたそうで、「このままでいいのか…」という漠然とした不安を抱えられていたそうです(私も一緒だったのですごくわかる…)。

しかし、とても楽しいと感じられる且つスキルも身につくプログラミングに出会い「これでお金もらっていいの?!」と思ったとのこと(私も一緒なのでわかります!笑)。

確かに、「自分に向いている」と感じられればこれほど楽しい仕事はないと私も思います。

  • コードを書く。それが楽しい
  • コードを書いてコンピュータが動いてくれる。それも楽しい。
  • サイトやプログラムを作ることで誰かが助かったり、喜んでくれたりする。めっちゃ楽しい。

コーダーとして働く上で、私にとっての「楽しい」は上記の3つです。

ただし、とよももさんはただ楽しいだけではなく、「それ相応の努力が必要」とおっしゃっています。

「努力」=アウトプット

とよももさんが提示された努力の答えは「アウトプット」でした。

エンジニアのアウトプット、と言われると必然的にポートフォリオを思い浮かべますが、とよももさんがおっしゃるアウトプットというのは「noteやZenn、Qiitaなどでまとめや記事を書くこと」でした。

言語化することで、知識が定着し、理解が深まります。さらに、転職時にはアピールとして利用することもできるとのことでした。


私自身も、こうしてブログやTwitterで日々勉強したことなどを書いていますが、これもひとつのアウトプットです。

何かを勉強したいと思う時、最初は何もわかりません。わからないからこそ、まとめたり、記事にしてみる。

記事にするためには、まず調べなければなりません。記事に書く量以上に調べ上げ、それらのソースを自分の中で咀嚼し、まとめます。

私の場合は、まずは自分がわかるように書きます。ただし、それだけでは不十分です。なぜなら、知識の定着は「人に教えるとき」に起こるのです。だから、「人に教えるように書く」のがゴールとなります。

どうすればわかりやすいか、どうすればわかってもらえるか、というのは、自分がその説明する対象を理解していなければ考えることができません。人に教えるように書くことで、自分の知識の定着になるというのはそのためなのだと思います。

そして、そのアウトプットは必ず誰かの目に留まるはずです。そのアウトプットがきっかけで仲間になれたり、もしかしたら仕事までにもつながるかもしれませんね。

私も、特にブログが止まりがちになってしまうので、少々些細なことであっても記事にして、更新を増やしていこうと思いました。なにより、このLT会レポートも、その発信のうちの一つになりますしね。

やんばるさん

やる気と成長性を可視化しよう

とても良いフレーズだと思いました。刺さりました。

月並み&上から目線のようで大変恐縮なのですが、これ以上に言葉が出てこないので上記のように書かせていただきました。

やんばるさんは、最初は自己研鑽のためにプログラミングを学び始めたそうです。

勉強には「インプット」と「アウトプット」の2種類があります。

例えば本を読む、動画を観る。こうした勉強方法はインプットになります。もしくは、自分で手を動かしはしますが、写経コーディングなどもインプットに入るかもしれません。

そして、自分でサイトやアプリを作る、ブログやnoteなどで記事を書く、ツイッターで勉強したことをツイートする。これらはアウトプットです。


これは私が考えたことですが、やる気と成長性は、インプットだけでは示せないと思います。

たとえば「勉強しています」と口で言うだけでは、それは可視化されてはいません。だから第三者が聞いても「じゃあどのくらい勉強しているのか?」という部分は目に見えないし、立証しづらいものです。

そこに、作品やブログ、Twitterのアウトプットが加わる。そうすることで、一気にこれまでの行動が可視化され、「やる気と成長性」という一種のポテンシャルの根拠となるのでしょう。


「継続して努力している」と思ってもらうために、企業側にすべてを晒す。

エンジニアは、「入社してから頑張ります」が通用しない世界。採用面接時点でスキルを示す必要があって、その示し方はいろいろあります。実務経験について話す、技術に関する質問に答える、コーディング試験を受けるなど。

しかし、実務経験がない人は特に、どんなに勉強してもそれだけで即戦力のレベルに到達するのはとても難しく、企業側もそれはわかったうえで採用する。そのため、今後の成長性が問われるのだと、やんばるさんはおっしゃっていました。

だからこそ、やる気と成長性を可視化する必要があるのだと。


前述しましたが、私も面接時に提出したポートフォリオに自分のTwitterを晒しましたし、仮にもしこれから同じような機会があったとしても、同じように晒すと思います。それはなぜか?

まさにやんばるさんがおっしゃったように、「自分はこれまでこういう形で学習や発信を継続している」ということを見てもらうためです。そして、その部分を評価点のひとつとしていただきたい、と考えているからです。

会社や案件によるところが大きいのですべてがそうだとは決して言いませんし、思ってもいませんが、私の環境に限って言えば、実務として経験できる業務の幅には制限があります。

だからこそ私は今の実務だけでは足りないと自分で自分を評価していますし、その足りない部分を埋めたくて、プライベートでも学習を続け、自主制作をしています。

その学習や自主制作は、仕事としてお金をもらって誰かのために作っているのではなく、完全に自分のためだけにしているものです。そのため、もしかしたら成長の度合いには限りがあるかもしれません。それでも、プライベートの時間を学習に費やしてきました。Twitterやブログにはその記録が残っているからこそ、自分の「やる気と成長性」の可視化ツールとして使えるのだろうと思っています。

そしてここでまた、「Twitterとブログ、ちゃんと更新しよう」と思わされたのです 笑。

にこさん

にこさんは「Twitterの活用法」ということで発表をされていました。

ツイッターの活用方法:毎日勉強したことをツイートする!

これだけです。とのことでした。単刀直入!


このことについては、私にもひとつ自分のことで覚えがあります。

職業訓練校に通っていたころ、私はWeb情報収集・発信用のツイッターアカウントを持ちました。そこでほぼ毎日、自分が勉強していることをツイートしていました。まさに、にこさんと同じ使い方をしていたのです。

「このコーディングがうまくいかなかった」「こういう書き方があるのか」「こういうことを学んだ」など、ほんの些細なことでもツイートしていきました。

結果的に訓練校修了の直前に就職が決まり、報告ツイートには200以上のいいねをいただきました。

当時のツイートです

このたった3行のツイートにいただいた200以上のいいねは、おそらくそれまでのツイートが積みあがっていなければなかったかもしれない、と思います。当時はいろんな方からリプやDMもいただいて、大変うれしかった記憶があります。

あと、当時はフォロワーの伸びもすごかったです。コーダー就職後は少し発信がスローペースになったことでフォロワーの増加もスローペースになったのですが、アカウントを立ち上げた2019年8月から、就職する2019年12月までのわずか4か月で400名以上の方がフォローしてくださいました。そこから1年たった現在は620名ほどで、大きく減ることはなく小さく増え続けています。本当にありがたい限りです!


自分のためのツイートでも、その積み重ねをちゃんと見てくれて、評価してくれる人がいる。

にこさんはある日、とある企業から「一緒に仕事をしませんか」というDMをもらったといいます。リプライで絡んだことなどもなかったそうですが、ずっとツイートを見続けてくれていた企業さんで、にこさんのツイートから熱意を感じてDMをしてきてくれたとのことでした。

にこさんはずっと自分のためにツイートをしていましたが、それはちゃんと誰かが見ていて、評価してくれているのだということをこの時感じたそうです。

Twitterは侮れないです!とおっしゃっていました。


必ずしも仕事につながる、とは限らないけれど、続けていればどこかしらの場所にはたどり着く。私はそう思って今日もこのレポートを書いています。そしてコーディングを続けて、その結果をブログやツイッターに書いていこうと思いました。

私は現状維持をするつもりはなく、常に成長し続けていきたいと思っています。発信という形でアウトプットしていくことがその成長につながり、どこかにたどり着けるのならば、それを続けていく価値は充分あるだろうと思いました。

ちなみに、にこさんはアルバイトや派遣を短期間で繋いできたことを少し恥ずかしそうに話されていましたが、もっと、いろんな経験をしてきたことに自信を持ってもいいのに、と生意気ながら思いつつ聞いていました 笑。

というのも、私自身が「ひとつの場所のやり方に染まるよりも、いろんな場所のやり方を知って視野を広げたい」と思うタイプの人間だからです。実際に私もWeb業界は今の会社が初めてですが、事務や飲食などいろんな業種や職場を渡り歩いてきました。たいていの方にはあまりいい顔はされないかもしれませんが…^^;
しかし、少なくとも私はこれまでの経歴のどれが欠けても今の自分はいませんし、素晴らしい出会いの数々もなかっただろうと思っています(Webにも出会っていなかったかも?)。なので、せめて自分くらいは、数々の場所を渡り歩いてきたことを認めてあげてもいいのかな、と最近思えるようになってきました。

すみません、最後にちょっと話がそれました。

まとめ

今回は初めて、参加した勉強会のレポートという形で記事にしてみました。

登壇された5名それぞれに大変魅力のあるLTだったと思います。

総括としては、「アウトプット大事!」ということになるのだと思います。こうしたLT会への登壇なども立派なアウトプットですね。

制作・ブログ・Twitter・note・Qiita…

フォーマットはそれぞれありますが、どれを使ったとしても自分が成長するためにアウトプットは重要で、それはきっとどこかで誰かが見てくれている。そして自分の発信が、きっと自分をどこかに導いてくれる。

それを痛感したLT会でした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
葵

28歳未経験から、職業訓練校を経てWebコーダーに。
日々の勉強の記録や、普段使用している技術やツールなどを書き残すためにブログをはじめました。
どうぞよろしくお願いいたします。

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